Anticipation将来を見据えた医療
将来を見据えた医療
5年、10年後も虫歯に
ならないために
歯医者のかかり方を変えることです。 痛くなってから歯医者に行くのではなく、痛くならないために歯医者に行くことが大切です。 従来のように、痛くなってから歯医者に行くと、治療が中心になります。
残念ながら治療中心ですと、歯の寿命は短くなります。一度治療を行った歯は虫歯・歯周病の、再発リスクが格段に上昇するからです。 一方、痛くならないために歯医者にいくと、メンテナンスを中心に行います。メンテナンスとは、健康な歯と口の状態を維持するための健康管理です。虫歯・歯周病のなりやすさは人によって異なります。
そのため、メンテナンスでは個人の虫歯・歯周病リスクに合わせたプログラムを行っていきます。具体的には、生活習慣の確認やフッ素の利用等によって、その患者さんに一番効果的な、習慣作りのお手伝いをします。 歯が痛くならないために、メンテナンスを継続することが、長期的に歯を守ることにつながります。
歯磨きを行っているのに、虫歯ができてしまったり、歯周病になってしまった経験はありませんか?虫歯と歯周病は生活習慣病と言われています。つまり、ご自身の生活の中に、虫歯・歯周病になる原因が隠れているのです。自分はなぜ虫歯・歯周病になったのか、それを理解することが大切です。そのうえで、ご自身のお口に合った歯磨きを行うと、虫歯・歯周病のリスクを大きく減少させることができます。
また、歯科衛生士によるメンテナンスもとても重要です。メンテナンスでは、歯科衛生士が一人一人の生活やお口の状態を把握し、より良いアドバイスや処置を行います。それにより、長期的に自分の歯を守ることが可能になるのです。
予防をすることのメリット
予防歯科を通じて、ご自身の歯を守っていくと、以下のようなメリットがあります。
医療費が抑えられる
20本以上歯がある人は、歯がない人に比べて年間175,900円医療費が少ないと報告されています。
健康に長生きできる
お口の中の健康状態と糖尿病、心臓病などの全身疾患には関連性があります。また、歯の数が多い方は長生きであることもわかっています。歯が20本以上のある人と比べると、19本以下の人の死亡率は約2倍です。
トータルの通院回数を減らせる
自分が虫歯・歯周病になった原因を知らないまま治療を行うと、治療後も虫歯・歯周病が再発します。何回も治療に通い続けるはめになるのです。
一方、虫歯・歯周病の原因を改善してから治療に臨めば、再発のリスクは大きく減らすことができます。治療後は年に4回程度のメンテナンスのみで生涯健康な口腔内を維持することが可能です。