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予防歯科

病気を予防するための
治療

病気を予防するための治療

歯を守る意義ついて

僕には8歳と4歳の子供がいます。その子たちの歯を削ると想像しただけで胸が張り裂けそうになります。それは患者様も一緒です。出来る限り歯を削るべきではありません。もちろん、削って詰める必要がある部分に関しては精密に治療を行います。ただもっと削らないで済む歯は多くあるはずです。

令和の時代に入り、コロナもあり、時代は大きく変わってきています。
今あるものを大切にする。自分が自分らしく生きる。

そのためには健康の下支えが一番です。歯を健康に保ち、口を健康に保ち、睡眠栄養を整えることで、より自分が自分らしく生きる。心身ともに健康な状態で、素敵な人生を送る。そんなすこやかな人生に貢献したいと考えています。

当院の診療システムについて

当院ではメディカルトリートメントモデルという診療システムを導入しています。まず初めに初診時検査(唾液検査、口腔内写真撮影、レントゲン撮影、歯周病検査、食生活問診)を行います。その検査から、現在のお口の状況や、過去に病気になってしまった原因を調べます。そしてその原因を出来る限りコントロールすることで、これから未来になってしまう虫歯の数を減らすことが出来ます。例えば、ダイエットをする時に、太ってしまった原因は何か?(例えば、食生活、運動不足)を考えずに、結果付いてしまった脂肪を取り除いても意味が無いですよね。

それと同じように、虫歯になってしまった原因は何か?(例えば、歯磨剤の使い方が不適切、間食の取り方など)を考えずに、結果空いてしまった穴を埋めるだけでは意味が無いですよね。

自分で自分の歯を守るためにはどうすれば良いのかを考えて、自分の性格や習慣にあった持続可能なものを、予防効果の高いものから行っていければ、楽に予防することが出来ます!

ラバーダムについて

ラバーダムとは

ラバーダムについて

歯につけるゴムのマスクのようなものです。
当院では虫歯セラミック治療根っこの治療を行うときに必ず行っています。

ラバーダムが必要な理由

それぞれの治療によって必要な理由は変わります。例えば、セラミック治療の場合、歯にセラミックを接着させる時に、接着力を下げないようにすることが大切です。接着力を下げてしまう要因は、唾液中のタンパク質(ムチンなどのねばねばする成分)や、唾液を吐く息に含まれる水蒸気などの湿度です。その2つを遮断することで、しっかりとセラミックを歯に接着させることが出来ます。

一方、根っこの治療の場合は、また理由が違います。根っこの治療の時に必要な理由は、根っこの中に唾液が入らないようにし、根っこの中を洗う消毒薬(次亜塩素酸)が口の中に漏れないようにすることが大きな理由となります。

ラバーダムを用いる治療

  • 虫歯
  • コンポジットレジン修復
  • セラミック
  • 根っこ
  • 根っこの治療後の土台を建てる

以上の治療に用いられます。

虫歯とラバーダム

虫歯を削る際も基本的にラバーダムを行います。理由としては、その時に出る削りかすが口の中に入らないようにするのもありますが、大きくはこの後に樹脂を詰める際に、唾液が歯の表面に付かないようにするためです。

ラバーダムが苦しいわけ

口を塞ぎますので、鼻で息をしてもらうことになります。ただ苦しいと思われる方は全体の少人数ではあると思います。また、もし苦しければ、シートの貼り方を変えて口で息が出来るようにも出来ます。もし苦しいと思われる場合は、心配なさらずご相談ください。

ラバーダムは上の歯、下の歯両方必要?

もちろん両方必要です。当院では特別な場合を除き、上下どちらの歯にもラバーダムを行っています。

歯石やバイオフィルムについて

歯石とは

歯石とは

磨き残しやバイオフィルムが固くなり、歯にこびり付いてしまったものが歯石です。それ単独では悪さはしないのですが、その上にバイオフィルムがつきやすくなりますので、歯周炎の原因となる歯肉の炎症が起こりやすくなります。

バイオフィルムとは

バイオフィルムとは

細菌の塊です。洗口剤などでは落ちることがなく、細菌がバイオフィルムの中でコミュニティーを形成し、悪さをします。それが長時間歯の表面に付いていることで、歯周炎や虫歯になります。

歯ブラシ、フロス、歯間ブラシについて

歯ブラシ

歯ブラシ

子供の歯ブラシの選び方

その子の年齢によって、虫歯になりやすい場所が変わります。また口の大きさによっても適切なものが変わりますので、その子に合った種類、大きさを選ぶことが大切となります。

まだ小さな子であれば噛む面が虫歯になりやすいですし、ある程度大きくなれば今度は歯と歯の間や新しく生えてきた大人の歯が虫歯になりやすくなります。適切に選ぶためにも、歯が生えた段階で当院の小児歯科の受診を勧めています。

大人の歯ブラシの選び方

大人の歯ブラシに関しては、口の大きさや、その人の磨き方の癖によって変わります。少し不器用な人であれば電動歯ブラシが有効な時もありますし、口が小さい方であればヘッドの小さいものが勧められます。適切な器具を使用して、楽に綺麗にするために、担当専属の衛生士を持ち、患者様一人一人に合ったものを選んでもらうことが大切です。

正しい歯ブラシの使い方、ブラッシングについて

みなさんが思っているほど力を入れなくても良いと思います。また歯磨き粉の使い方は非常に重要です。特に歯ブラシの後のうがいのし過ぎは、せっかく虫歯効果の高いフッ素を洗い流してしまうことになります。

フロス

フロスとは

フロスとは

歯と歯の間を磨く糸です。指に巻くタイプと、ホルダーに付いているものがあります。

フロスが必要な理由

歯ブラシで歯間と呼ばれる歯と歯の間を磨くことは不可能です。いくら山の部分を歯間に押し当てても、綺麗に磨くことは出来ません。そのために、歯間を磨く歯間ブラシやフロスが必ず必要になります。年齢や病気のリスクによっては、歯ブラシよりもフロスの方が予防効果が高い場合もあります。

子供にもフロスって必要?

必ず必要です。我が家の8歳と4歳の子供たちは必ず仕上げ磨きでフロスをやっています。子供の歯と歯の間は、構造上大人よりも歯が接している面積が広く、より虫歯になりやすい環境となります。

正しいフロスの使い方

歯と歯の間にフロスを入れ、歯の面に沿わせるように何度か上下左右に動かします。フロスを入れるだけではバイオフィルムは取れないので、上下左右に歯に沿わせて動かすことが大切です。

歯間ブラシ

歯間ブラシとは

歯間ブラシとは

ワイヤーなどの軸の周りに毛が付いている、歯と歯の間を磨く器具です。

 
歯間ブラシが必要な理由

個人差はありますが少し大人になると、歯と歯の間の歯肉が下がります。下がった部分はフロス(糸)よりも歯間ブラシ(ブラシ)の方が、プラーク除去効率は高くなります。

子供にも歯間ブラシって必要?

子供にはフロスが良いと思います。まだ歯肉が下がっていないので、歯間ブラシを入れようとすると痛がる子の方が多いと思います。

正しい歯間ブラシの使い方

これも歯と歯の間に入れて、前後に歯に沿わせるように動かします。動かし方ももちろん大切ですが、歯間ブラシはサイズ選びが大切です。大き過ぎても、小さ過ぎても、良くありません。適切なサイズを選べるように専属担当の衛生士にサイズを選んでもらってください。

  

メインテナンスについて

メインテナンスについて

メインテナンスとは

予防を行う上で一番不可欠なものが、「メインテナンス」になります。歯石や本人では取れない歯肉の下の汚れを取ることはもちろんですが、日々のリスクコントロール(フッ素の使い方や歯間ブラシの使い方など)がどうなっているかを、専属担当衛生士と一緒に確認することで、日々のケアへの意識がしやすくなります。ご自身のセルフケアが上手くいっているかの確認にもなります。

メインテナンスが必要な理由

メインテナンスを行うことで、虫歯や歯周病になるのを防ぎ、健康を保ちやすくなります。今までは痛くなったら歯医者に行く方が多かったと思いますが、それでは対症療法となってしまいます。メインテナンスを行い、健康を健康なまま保つ医療がこれからは価値が高くなっていきます。

メインテナンスは何歳から行うか?

歯が生えてきたら直ぐです。その年齢によって、病気になりやすい場所は変わります。専属担当衛生士と一緒に確認することで、楽に保ちやすくなります。

メインテナンスの流れ

まず生活習慣に変化がないか問診をします。その後口腔粘膜に癌などの異常が無いかを確認します。そして歯周病の検査を行い、歯石、汚れの除去を行ったのちに、フッ素を塗って終わりになります。