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院内感染対策

院内感染対策の取り組み

私たちは、心身ともに すこやかな医院のために院内感染対策を徹底しています。

当医院が予防医療と同じく力を入れているのが「院内感染対策」です。それは患者さまの歯や口の状態だけでなく、心身の健康にとっても非常に重要なことだからです。一流の仕事を行うためには、一流の環境でありたいという我々のプロフェッショナルとしての想いでもあります。ここでは、患者さまの安心安全のために、また我々の想いをどう表現しているかを紹介させて頂きます。

院内感染対策において大切な6つのポイント

  1. 完全個室の診療室
  2. 消毒室のゾーニング、滅菌器具保管室との分離
  3. 滅菌消毒工程の見える化
  4. 院内教育
  5. 最新の機器、ディスポーザブル器具の使用
  6. 院内の清掃・清潔(クレンリネス)

1.完全個室の診療室

当院では全ての診療室が完全個室となっています。これには様々な意味が込められていて、その中の一つが感染対策です。

歯医者は実は非常に不潔な場所になりやすいです。例えば、歯を削る機械は、削るとその粉塵、エアロゾルと呼ばれるものが半径1メートルに飛び散るという報告もあります。そこで完全個室にすることで、他の患者さまからの感染を防ぐことが可能となります。

完全個室のメリット

全個室には、以下のような様々なメリットがあります。

  1. プライバシーが保たれる
  2. 落ち着いた雰囲気になるため話に集中が出来る
  3. 清潔な空気で診療が受けられる

まだ日本では珍しい完全個室ですが、体験して頂くとその良さが伝わると思います。

2.消毒室のゾーニング、滅菌器具保管室との分離

診療所のセンターには滅菌消毒室があります。まず患者さまに使用した器具は、一旦消毒室の下膳台に置かれます。そこは消毒室の中に入らなくとも(扉など不潔な手で触らなくても)消毒室に置くことが出来ます。

そして消毒室の中から、その使用済み器具を、まず洗浄します。予備洗浄をシンクにて行った後で、その器具の分類によって、ミーレに行ったり、超音波洗浄機にかけたりします。

徹底した器具管理と滅菌システム

洗浄が終わった段階で滅菌パックにパッキングし、滅菌器にかけます。滅菌器にかかった器具は清潔を保てるよう滅菌室の器具棚に保管されます。つまり滅菌室は、汚染された器具が一切入ってこないような動線になっています。

3.滅菌消毒工程の見える化

当院では滅菌室消毒室は全てガラス張りになっています。それは「私たちは何も隠さずに、歯科診療そして滅菌消毒と誠実に向き合っています」というプライドを表現しています。

私たち、茅場町すこやか歯科は「歯を大切に想うあなたのために 予防を軸とした医療を通して すこやかな人生に貢献すること」を理念に掲げて居ます。その理念を身をもって表現したい、患者さまに体感して頂きたいと思い、医院内を「清潔」に保つように心がけています。

スタンダードプレコーション(標準予防策)の採用

滅菌消毒を実践する上での考え方として、CDC(米国疾病管理予防センター)のガイドラインに基づき、院内の衛生管理にスタンダードプレコーション(標準予防策)を採用しています。

スタンダードプレコーション(標準予防策)とは、感染症の有無にかかわらず、すべての患者さまに対して行う感染予防対策です。これはコロナが流行する前から実践しており、実際にコロナ時でもあまり対策は変えずに診療を行うことが出来ました。これを取り入れることにより、患者さまへの感染や、術者への感染を防ぐことが可能となり、安全な医療を提供することが可能となります。

4.院内教育

また院内設備、最新機器がどんなに整っていても、実際に診療を行う医療者が知識、意識、技術を持っていないと意味がありません。

そこで当院は外部講師を定期的に及びし、院内教育を行っています。

講師:長谷川 雅代
DHMAインストラクター
日本医療機器学会 第2種滅菌技士
日本・アジア口腔保健支援機構 第1種歯科感染管理者

【Message】
患者さまに安心安全な医療を提供するためには、歯科医料の知識以外にも院内環境を清潔にできる感染管理の知識と医院全体を見渡せるマネジメントも大切だと考えています。
20年以上の臨床経験と、感染管理を学んできた知識を活かして貴院に合わせた感染管理システムの構築をサポートいたします。

5.最新の機器、ディスポーザブル器具の使用

現代においては、医療が格段に進んでいるにもかかわらず、危険な感染症が再び増加しています。適切な感染対策を実施しない場合、病原体による感染のリスクが高くなります。感染管理対策への意識の高まりと個人的および実践的な衛生に向けて必要なすべてのステップを一貫して適用することで、私たちは健康的な生活を送ることができます。

実は同じ滅菌器と言っても性能に大きな違いがあります。クラス分けだと3段階あり、ヨーロッパやアメリカでは厳しく分類分けがされています。 当院では以下の最高性能の機器を使用し、滅菌工程を行っています。

口腔外用バキューム

歯を削ったり、超音波スケーラーと呼ばれる歯石を取る機械を使用する際に必ず飛散するのが、エアロゾルと呼ばれる粉塵です。その粉塵を吸い、周囲に飛び散らないようにするためには、口腔外バキュームと呼ばれる機械が重要です。当院では全診療室に各1台配置していて、徹底的な感染対策を遂行しています。

DAC Universal S

ENISO15883-1/-2をクリアする洗浄プロセス、ENISO13060およびISO17665-1をクリアする滅菌プロセス、クラス5ケミカルインジケーターおよびPSDによる日常管理が行えるこの機器は、インスツルメントの洗浄(内外部)、注油(ハンドピースの場合)、滅菌(内外部)が可能で、患者さまもスタッフも交叉感染のリスクを低減できます。

医療用高性能洗浄器

一般家庭でも使用されるミーレですが、医療機械用があります。特徴はこの単体で、消毒工程可能という点になります。国際規格(ISO15883)に準拠した高性能洗浄器で歯科用器具を確実に洗浄・消毒します。

小型高圧蒸気滅菌器クラスB

滅菌器の性能によってクラス分けが3つあり、クラスBはその中で最高ランクになる機械です。特徴はその滅菌工程の確実性です。小型高圧蒸気滅菌器に関するヨーロッパ規格EN13060に準拠した高性能なオートクレーブです。

6.院内清掃・清潔(クレンリネス)

当院は「日本一綺麗な歯科医院」を目指しています。それは感染対策として、細菌が溜まりにくいという点から来ています。また「一流の仕事は一流の環境から生まれる」という想いもあります。仕事がしやすく、気持ちの良い環境から、患者さまに貢献が出来る本当の仕事が生まれるのではないでしょうか。